編集長の取材日記

こんな社長さんに会ってきました! イシド(石戸珠算学園)会長 石戸謙一さん

2013年11月11日

過日、取材で、千葉県白井(しろい)市の白井そろばん博物館にお邪魔し、
同館館長の石戸謙一さんにお話をうかがってきました。

くわしくは11月1日発行の月刊ニュートップリーダー11月号
連載『小よく大を制す ビジネス兵法』をお読みいただきたいと思いますが、
少し、ご紹介します。

石戸さんは、石戸珠算学園(運営企業・イシド)の創設者で現会長。
そろばん塾業界の革命児です。

それまで、いわば厳しい修行の場、就職に有利な資格を取得する場であったそろばん塾を、
「子供のための楽しい学びの場」と定義して幼稚園児から学べるようにすることで人気を博し、
業界における新たな流れをつくります。

腕の立つ段持ちの先生を採るのはやめ、素直で性格のよい若者に理念とそろばんを教えて、
先生として育成する形に変えたのだそうです。

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↑石戸さんです。

◇イシド >>>
◇石戸珠算学園 >>>

具体的にどういう指導かといいますと、
その子にとっての小さな課題を見つけてあげて、
「すごいね。あとちょっと、ここに気をつけてがんばると、もう5点取れちゃうよ」
というふうに、小さな成功体験を積ませて褒めながら、
やる気にさせるのが基本のスタイルだそうです。

そろばんであきらめない心、努力するクセをつける「いしど式」は、
一生モノの生きる力を身につける、
効果的な幼児教育法としても注目されています。

そろばんは、段持ちにでもならないかぎり、「学んだ」と胸を張っていえない空気もあって、
かつて勉強したことのある人でも、挫折感とともに、距離を置く感覚でいたりするようです。

石戸さんは、そんな風潮をなんとかしたいという思いを強くおもちです。
上記のような手法にいたったのも、そろばんは本来楽しいもの、と思ってきたからだそう。

会長に退いたいまは、2年前に地元にオープンした「白井そろばん博物館」の館長として
そろばんの楽しさを教える伝道師としての仕事に力を入れています。

「ここ(そろばん博物館)を白井市の新名所にして、町おこしに力を入れていきたいんです」
と語る石戸さんからは、大変僭越ながら「私欲」のようなものがまるで感じられませんでした。
大をなす創業者は、そうしたところが共通しているように思います。

以下はそろばん博物館の写真です。
歴史的に価値あるそろばんも多数収蔵され、
見応えのあるコレクションが並んでいました。

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◇白井そろばん博物館 >>>

(編集部 酒井俊宏)

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