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  • 組織のつくり方2014年8月

    独立自尊の道を一枚岩の組織で歩む 中小企業だからこそ強い!(タビオ株式会社・社長 越智直正氏)

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中小企業には、大企業にはない強みがたくさんある。
オーナー経営者が最終意思決定者であることで可能な決断や着手の速さ、成果を分かち合う家族的かつ一枚岩の社風、長期的な視点で取り組むからできる独自性の追求……。
経営の醍醐味をダイレクトに味わえることも、中小企業ならではの魅力だろう。
規模は大きくなくとも強く、光り輝く会社をつくり上げたトップが、培ってきた自社の強みと経営する喜びを語る。

中小企業の経営ほど面白い仕事はない
タビオ株式会社 会長 越智直正氏


先日、群馬県の「富岡製糸場」が世界遺産に登録され、マスコミの話題になりました。ご承知のとおり、わが国が成し遂げた近代化に富岡製糸場が果たした役割は大きく、いわば日本のものづくりを象徴する施設です。繊維業界の末に連なる者として、一連の報道を喜ばしく見ていました。

ただ、個人的には少し気になることがあります。製糸業が明治の近代化に貢献したことはよく知られていますが、平成のいま、その現状に関心を寄せる人は、どれだけいるでしょうか。

富岡製糸場からクルマで20~30分走ると、古びた工場があります。ことし2月の豪雪で、屋根の一部が崩れてしまいました。この工場で働く人は、10人もいません。60代の社長さんは健康に不安を抱えていて、後継者はいない、と私に苦衷(くちゅう)を打ち明けてくれました。

この工場は、現在、国内最大の製糸工場です。年間生産量は、わずかに18トンだということでした。ちなみに、2位は山形県にある工場で、こちらは年間2トンだそうです。

これが、かつて日本を支えた花形産業の現実です。産業の栄枯盛衰は避けられないものですが、製糸業は生活の基本である衣食住にかかわる産業であり、国家の発展にも貢献してきました。しかしながら、往時の活躍をいまに伝えるレンガづくりの重厚な遺構の陰で、その末裔(まつえい)たちがひっそりと糸を紡(つむ)いで日々のたつきとしている。この凋落(ちょうらく)は、どういうことでしょうか。



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